あの夜空の輝く星に、願いを込めて。

願いの届け方を忘れてしまった「あなた」に、私はそっと耳打ちをする。他の誰にも、聞かれないように。

アンチメソッドシステムの本当の目的はあなたを「健康」にすることだよ。

昔ね「ぼのぼの」の作者・いがらしみきお先生が描いた「忍ペンまん丸」という漫画があったんだ。

山に動物たちが集められて、その動物たちが3つの勢力に分かれて、忍者の里を作るお話だよ。

主人公の「まん丸」はもともと動物園で飼われていたペンギンだったけど、忍者の山につれてこられて忍者ペンギン、略して「忍ペン」として忍者の修行生活を送ることになるんだ。

まん丸の忍者の師匠は念雅流忍者の頭領、忍者クマの「ネンガ様」だよ。

ネンガ様はある日、弟子たちを集めて念雅流の真髄について語って聞かせたんだ。

「念雅流の真髄は"健康"にあるのだ!」

すると弟子の一人が「だけどネンガ様、オイラは今健康だけどなあ」と疑問を投げたの。

その言葉にネンガ様はこう返したんだ。
「お前は健康なのではない。単にケガも病気もしていないだけだ。」


「"健康"とは生き物にとって最高の状態であり、そこでは意念の力によってあらゆることが可能になるのだ。」

ネンガ様はさっきの弟子に自分の身体を手で持ち上げるように促したんだ。
そんな無茶な、と思いながら恐る恐るネンガ様の巨体を掴み、持ち上げようとする弟子。


「わしは体重を無くすこともできる。」

そこには弟子の手に乗り軽々と持ち上がるネンガ様の姿があったよ。

「さらに」弟子の手からふわりと軽やかに飛び跳ねるネンガ様。

でも次の瞬間、ネンガ様の巨体は地面に急落下したんだ。

ドーン!

 

土煙を巻き上げて土に埋まってしまうネンガ様。今度は体重を増やしたんだ。

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私はこの漫画を読んだとき、これは願望実現のやり方そのものだと思ったんだ。

精神が「健康」つまり感情のわだかまりがなくて、認識に願望実現を阻む観念がなければ、簡単なメソッド実践ですぐ願望が実現するんだ。

精神が「病気」心に強い感情のわだかまりがあって、認識に願望実現を阻む観念が頑固にあれば、頑張ってメソッド実践してもなかなか思うような効果が出ないんだよ。

だから、アンチメソッドシステムでは「実現のためのメソッド(リアライゼーションメソッド)」よりも「感情と認識の"病気"を治療して"健康"にするメソッド(セラピーメソッド)」に力を入れているんだ。この意味はわかってくれるかな?

もともと精神さえ「健康」なら、願望は簡単に叶うし、実現のためにメソッド実践をする必要もないんだ。

 

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